TORINOS

YGに関するあれこれやレゴにプラモ、バトルホビーなど雑多な感じのブログにしていきたい。

YG搭乗者の強さを数値化してみる考察

YGシリーズ10周年企画のひとつとしてついに始動しました、「創世無幻殲機YG -Re:Definition-」という新規タイトル。

シリーズの原点となる創世無幻殲機YG、通称無印を再定義するという試みでいよいよ幕を開けましたが(正確には10周年は去年なので無印完結10周年記念ということにしておきましょうかね)

ふと当時一緒にYGシリーズを作り上げた「同士」達と話していて、こんな話題になりました。

 

「無印の主人公3人ってそれぞれ強さのベクトルが違って面白いよね」と。

 

シリーズ1作目の主人公であり実際作中でも最強クラスの実力を持つ津田七海、黒田大輔、紅葉鍵の3人。

現在でもシリーズ屈指の最強格として名を馳せていますがこの3人、先に述べた通りそれぞれ強さのベクトルが異なっております。

「3人の中で誰が1番強いの?」という質問に対するアンサーにもなりますね。

 

無印完結から既に10年経っているので今更ネタバレも何もないですが、七海くんの正体は物語の中枢を担う存在でもある「始まりのオルタナティブ」という地球外生命体。

そしてオルタナティブ遺伝子を核に製造されたのがYG。

故に七海くんはYGとの共鳴率が桁違いで、ユニゾンレベルが高い=強いという人外の強さ。

対する大輔は幼少期よりYG搭乗者となるべく訓練を受けてきたエリート、戦闘センスが極めて高いことが作中での強さの理由でした。

そして鍵君は上記の2名と異なり、生まれも育ちもいたって凡人、普通の人間です。

こう書くとなんだか鍵君だけ格下みたいに見えちゃうかもしれませんが鍵君といえばY支部作初号機専属搭乗者。

Y支部といえば作中屈指のチート性能を持つUNKNOWNを生み出した支部です。

そんなチート機体を相手に勝利を収めた、対YG専用機体であるY支部作初号機は、機体性能が抜群に高いという特色があります。

 

以上3つのポイントから、彼らの強さの理由と最強と呼ばれる所以がなんとなく見えてくるんじゃないかなあと。

そしてそんな話をしていたら、他のキャラクター達も強さを数値化してみたら面白いんじゃないかという話になりまして。

今回は各支部の搭乗者達を「共鳴率」「戦闘技術」「機体性能」という3つの観点を軸に能力の数値化と簡単な考察をしていきたいなあと思います。

 

考察を始める前に、上記3つの評価ポイントを説明しようかと思います。

 

①共鳴率

無印のYGは作中設定上、搭乗者の魂と機体が共鳴することで操縦が可能となり、この共鳴率が高ければ高いほど強い(ただし高くなりすぎるとリミットオーバーして死亡するというリスクも有)とされています。

しかし作中で各キャラの共鳴率(ユニゾンレベル)は明確に描写されていたわけではないので、それだけで数値化することはできません。

故に①の共鳴率は、本人の協調性やメンタル面を評価対象と定義します。

協調性が高くメンタルが安定している方が、YGとも安定して共鳴できるという理屈ですね。

 

②戦闘技術

これについては作中の描写を参考にするしか手段はありません。

ドラゴン○ールみたいに戦闘力が数値化される作品ではないですからね。

実際の戦績や作中での立ち回りを評価対象とします。

 

③機体性能

これも戦闘技術に近い感じですが、作中描写に合わせて僕の独断で決めていきます。

言い忘れてましたがこの考察はすべて僕の独断と偏見で構成されているので、ここで数値化したからといって「○○は○○より強い!」と優劣をつけるものではないことをご理解ください。

 

以上3点をABCの3段階で評価し、「A」が最高、「C」はイマイチ…といったアバウトな感じで考察していきましょう。

 

それではまずはT支部から。

T支部といえば搭乗者4人の内半分が普通の人間ではないという事情から、共鳴率の高さが特徴であり強みだと思っています。

 

津田七海

T支部作初号機専属搭乗者

共鳴率A 戦闘技術B 機体性能B

 

彼について先程述べた通り、オルタナティブ由縁の共鳴率の高さが特徴です。

逆にそれ以外は目立った特徴はなく、「共鳴率が高いから操縦が上手いけど戦闘センスが抜群に高いわけでもなく機体性能も特筆すべき点はない」というイメージですね。

とにかく搭乗者自身が人間じゃないので、他の搭乗者が機体を操縦するのに対し、七海は自分の体の一部のように動かすことができる…だから強いといった感じですかね。

 

藤咲愛理

T支部作弐号機専属搭乗者

共鳴率B 戦闘技術C 機体性能B

 

戦闘面においては本当に特筆すべき点がないです。

無印のメインヒロインで鍵君の未来の伴侶。

愛理ちゃんに求められるのはその点のみです。

 

中村重吾

T支部作参号機専属搭乗者

共鳴率B 戦闘技術A 機体性能C

 

重吾の評価理由はしっかり説明しておきましょう。

戦闘技術Aの理由は、彼が元野球部というスポーツ少年だから。

フィジカルエリートなので念じた通りに操れるYGとも相性が良く、咄嗟の状況判断や敵の攻撃を躱す、受け止める、攻撃等どこを取っても高水準です。

問題は機体性能がCである点。

これも別にT参号機に欠陥があるわけではなく、T参号機が通常の兵器としての運用ではなく特殊条件下での戦闘を想定して開発された機体だからです。

作中で披露する機会はありませんでしたが、元々の設定ではT参号機は水中戦特化型の機体である他に、重装備Ver.も用意されており状況に応じて装備を換装して戦うことを想定されていた…ので通常戦闘時の性能は他と比較してやや劣るというイメージです。

 

結城義弥

T支部作伍号機専属搭乗者

共鳴率A 戦闘技術B 機体性能A

 

出ました無印の裏主人公、結城君です。

再定義版の「Re:Definition」では試作零号機専属搭乗者という、初っ端から無印との差異を披露して無印と再定義の明確な違いを表した特殊な立ち位置のキャラクターですね。

結城君の強さの秘密は「共鳴率を自由に操れる」こと。

これは彼が「機関」と呼ばれる組織に属していることが理由で、機関メンバーが持つ特殊能力といえば分かりやすいかと。

強さに直結する共鳴率を自在に操れるってだけでもう反則ですからね。

それに加えて後発であるT伍号機は零号機をベースに開発されているので、これまでのノウハウを駆使して生み出された最新機故に性能も高い。まさに鬼に金棒です。

 

続きましてK支部メンバー。

特色としては全員YG搭乗者となるべく訓練を受けてきたエリート集団なので、戦闘技術が総じて高いです。

 

黒田大輔

K支部作初号機専属搭乗者

共鳴率B 戦闘技術A 機体性能B

 

大輔はこれまで培ってきた戦闘技術と特殊な訓練によって、戦闘技術が極めて高いイメージなのでこの評価。

共鳴率や機体性能も決して悪くはないんですが、共鳴率でいえば七海と、機体性能でいえばY支部作初号機と比較すると…という感じですね。

何より大輔の強さの真髄は「アレ」につきますよねってお話です。

 

松方卯月

K支部作弐号機専属搭乗者

共鳴率B 戦闘技術A 機体性能A

 

卯月は作中でも余すことなく「強キャラ」感を発揮していた、生身の人間が操縦する機体の中では間違いなく最強クラスの搭乗者でした。

K支部出身ということで戦闘技術は勿論のこと、機体性能の高さもきっと河碕さんの忖度があったでしょう笑

圧倒的高火力と近距離戦でも対応出来るフィジカル、何より卯月が常人と異なる点は「他者を殺める事に躊躇いがない」ことだと思います。

 

山本狗輝

K支部作参号機専属搭乗者

共鳴率C 戦闘技術A 機体性能B

 

狗輝君もK支部出身だけあって戦闘技術は高そうですが、どちらかというとヤンキー上がりの喧嘩殺法のイメージ。

コミニュケーション能力は高いけど協調性があるかと言われればうーん…というところもあるので共鳴率はやや低めだと思います。

強いんだけど大輔や卯月が比較対象なので、相対的に普通に見えてしまいますね…。

僕は無印でも屈指のお気に入りキャラです。

 

加藤猩

K支部作伍号機専属搭乗者

共鳴率C 戦闘技術C 機体性能B

 

彼は弱いわけではないんです。

ただ内向的で戦闘向きではない性格なのと、機体が狙撃専門なので通常戦闘時に真価を発揮できない、そういう理由です。

目視出来ないレベルの遠距離狙撃という一点においては、作中最高レベルじゃないでしょうか。

 

寺内四季

K支部作陸号機専属搭乗者

共鳴率A 戦闘技術B 機体性能B

 

あれ、思ったより高くない?という評価は最終決戦まで生き残ったが故ですね。

出会ったばかりの大輔や狗輝とすぐに打ち解ける協調性の高さ、K支部出身なので戦闘技術もそこそこある、機体性能も後続なので悪くない…本当はオールA評価でもいいくらいですが流石にそこまでの活躍を作中で披露したわけじゃないので…。

一定以上の水準は抑えつつ、活躍の場があればもっと評価されていい、そんな子じゃないでしょうか。

 

最後はY支部

先に述べた通り、Y支部はUNKNOWNを筆頭に機体性能の高さが特徴ですよね。

それでは参りましょう。

 

葉鍵

Y支部作初号機専属搭乗者

共鳴率B 戦闘技術B 機体性能A

 

鍵君も最初に話題に上がっていた通り、対YG専用機体であるY初号機の搭乗者ということで機体性能の高さが特徴です。

それを乗りこなせる技量もあるので戦闘技術も悪くないです。

もう少し協調性が高ければ文句無しの、流石主人公という感じですかね。

 

本田明

Y支部作弐号機専属搭乗者

共鳴率C 戦闘技術A 機体性能B

 

Y支部随一の好戦的な性格、そこから裏付けされる戦闘技術の高さ。

彼も猩君と同様に専ら狙撃用の機体のはずなんですが、近距離戦もそこそこいけるイメージなので機体性能もBとしています。

ただ仲間を盾に生き残るという性格から、共鳴率は低そうかなーと。

 

白石翔子

Y支部作参号機専属搭乗者

共鳴率B 戦闘技術C 機体性能B

 

翔子ちゃんの特徴は戦闘面より他の搭乗者との関連性かな…と。

雄二君を失い、明君を殺害…と無印内でも一番泥沼化してたY支部を象徴する存在と言えるでしょう笑

協調性はY支部内でも最も高そうですが戦闘技術はあまり高くなさそうな子です。

 

山崎雄二

Y支部作肆号機専属搭乗者

共鳴率A 戦闘技術B 機体性能C

 

重吾や猩君と同様に、特殊条件下での戦闘を想定された機体なので機体性能をCとしています。

水中戦特化型でしたよね、Y肆号機って。

Y支部唯一の良心(失礼)であるが故に最初に脱落してしまう不運な子でした。

協調性は高そうなので共鳴率Aとしています。

 

夜桜千早

Y支部作伍号機専属搭乗者

共鳴率C 戦闘技術A 機体性能A

 

生まれも育ちもエリート、ただし協調性は…。

オルタナティブの精神攻撃を受けてメンタル面も不安定だったので共鳴率のみCとしていますが、それ以外はほぼパーフェクトだと思います。

千早がもう少し大人だったら、育った環境が違っていれば作中トップクラスの最強キャラになれてた気もします。

狗輝と並んでお気に入りの子でもあります。

 

UNKNOWN

Y支部作陸号機専属搭乗者(?)

共鳴率B 戦闘技術A 機体性能S(!)

 

UNKNOWNは評価するのが非常に難しいです。

作中での出番が1回きりなのと、搭乗者についても本名すら不明ですからね。

ただ強すぎてY支部内でも封印されていたという設定と、万が一起動した時手が付けられないから対策として対YG専用機体を用意しなければならないほどのチート性能…。

さらに搭乗者の戦闘技術も極めて高く、Y支部のYG全機投入してようやく互角レベルと文字通り化け物スペックです。

共鳴率に関しては明確な描写がないので、平均点としてB評価としましたが正直よくわかりません(ぶん投げ)

 

という感じで全搭乗者の強さを概算で数値化してみました。

長かったですね。

そして数値化したらやりたいことといえば当然、ランキングですよね(?)

A評価を3点、Bが2点、Cが1点…UNKNOWNのS評価は4点としておきましょうか。

それらを合計して順位をつけるとすると…(同点は順不同)

 

01.UNKNOWN…9点

02.結城義弥…8点

03.松方卯月…8点

04.津田七海…7点

05.黒田大輔…7点

06.寺内四季…7点

07.紅葉鍵…7点

08.夜桜千早…7点

09.中村重吾…6点

10.山本狗輝…6点

11.本田明…6点

12.山崎雄二…6点

13.藤咲愛理…5点

14.白石翔子…5点

15.加藤猩…4点

 

とこのような結果になりました。

重複しますがこの数値はキャラクターの強さを公式化するものではなく、僕が独断と偏見で勝手につけた点数であることをご理解ください。

 

数値化する上であまり意識はしてなかったんですが、やはり強キャラ扱いされていたUNKNOWNは勿論、結城や卯月は主人公達を抜いてTOP3に躍り出ましたね。

そして7点を記録している七海、大輔、鍵、四季、千早は最終決戦まで生き残ったメンバーでした。

唯一愛理だけは例外というか、求められている役割が戦闘員ではないため総合点も低め。

 

さて、随分長くなってしまいましたがYG搭乗者の強さを数値化して考察するという今回の企画。

最後に書きたかったのはこの一言です。

 

YGの強さは想いの強さに比例する、ということ。

即ち今回は無理矢理強さを数値化するという企画でしたが、そこに数値化出来ない想いの強さというものが加わることで結果は変動します。

主人公達が作中最強格として扱われる一番の所以はそこに尽きますね。

機体性能が低くても、戦闘技術がなくても、内に秘めたる想いがYGへと伝わることで真の強さが発揮される…そんなオチで締めたいと思います。

 

いかがでしたでしょうか。

お付き合いいただきありがとうございました。